LUXEうたカレ2023 デザインのはなし

LUXEの神保です!
LUXEうたカレ2023の企画運営とデザインを担当しています!
今回「短歌」×「特殊印刷」で卓上カレンダーを作りたい!と思った時に、よくあるかたち。上の部分がリングになっているタイプ。紙のケースに入っているもの。この2種類から選ぶことももちろんできたのですが、なんだかどっちもちがうなー。という感じがしていました。
「短歌」っていう31音しか書かれていない中から広がるかんじ。
リングになってるより、紙の枠があるより。何もない方がいいんじゃないか? と考えて、シンプルで短歌も特殊印刷ももっと魅力が伝わるように設計。円通寺の借景をイメージして広がりが伝わるようにと作成しています。
学生の頃授業の一環で円通寺に伺ったのですが、借景ってこんなに綺麗なのか。と打ちのめされました。
なにもない空間を作ることで見える遠くの山。庭として作り込まない美しさ。そこから見える広がり。京都全部が庭のように感じる、綺麗で心地よくて魅力的な空間です。
そんな大好きな借景庭園のような心地よさを少しでも感じるようにと作成しています。
紙足(ポストカードサイズのカレンダーを立てかけるところ)の丸みは石のようなゆるやかで自然なカーブになるように設計。 紙はサンコートの裏面がオモテになるように作成することで、強度と飾った時の心地よさを両立させています。

発送時に折れないように、ぱちぱちとトメを外して組み立てられるプラモデルみたいな紙足にしています。
せっかくなので同じサンコートを使って印刷した緩衝材カードも作成予定。紙や印刷の風合いを楽しんでもらえたら嬉しいです!
グラデーションイラスト
1月は「冬灯(ふゆともし)」

冬灯:寒さの厳しい冬の灯火のこと。必ずしも寒中の灯火のことだけを指すわけではない。 (角川書店編 俳句歳時記 第五版 冬 より引用)
俳句や短歌の余白感というか、想像の余地がある感じがすごく好きなんですよ。
その人それぞれが好きな受け止め方をできる。それを許容している心地よさ。
わたしの中でなんとなく借景庭園と似ていて。 そんな余白感を大事にしながら鋭意作成中です!
#LUXEうたカレ2023
6/20(月)23:59までです☆
たくさんのご応募おまちしております!