ミニシアター

こんにちは!LUXEの神保です!

LUXEブログ「ひるやすみ」今回は「ミニシアター」です☆
ラジオ感覚でゆるっとご覧ください♪

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2020年4月。コロナによる緊急事態宣言により突然多くのことが変化しました。
上の写真は当時の銀座の写真です。こんなに閑散とした銀座を見るのは初めてでした。


娘(当時1才)の通い始めたばかりの保育園は休みになり、多くの方と同様、私も娘とふたり家の中で過ごすことになりました。公園も封鎖されて(密を避けるため)家のベランダでキャンプごっこ(ベランピング)をしたりしながら、どうにか暮らしていました。

経済的に困窮していることもなく、休んでいてもちゃんと給料はもらえていました。すごくありがたいことです。それでも、なんだか気持ちがざわざわするような、不安感や疲労感がありました。

育児ばかりの毎日。当時の日記には『全然自分の時間がない。イライラするし余裕がない。早く出勤したい』と書いてありました。かなりストレスだったようです。

そのとき偶然聞いていたラジオで、「ミニシアター・エイド基金」というクラウドファンディングが行われていることを知りました。

当時、クラウドファンディングに参加したことはありませんでした。

さらに正直に言えば、映画をそんなに観に行くタイプでもありませんでした。

学生の頃はバイトと学校を往復するような生活。20代前半の頃はひとり暮らしを始めて、だいたいお金に困っていたので映画は年に数回行くかな。という程度。

2020年当時はミニシアターに行ったことも1,2回しかなく、「たまたま見たい映画が近隣ではミニシアターでしかやっていなかったから行った。」というくらいでした。

そんなに情熱的なミニシアター愛があったわけでもない。

けれど漠然とした、いつ終わるかもわからない未知のウイルスの不安感。家事育児ばかりの日々で感じていた「なにかの役に立ちたい」という気持ちで、クラウドファンディングに参加しました。

このミニシアター・エイド基金というエネルギーは凄まじく、あっという間に目標金額の「1億円」を達成。総額「3億5000万円」が集まり参加団体へ分配されています。

私が参加した額は本当にわずかですが、なんだかとてもワクワクとした嬉しいきもちになりました。

クラウドファンディング参加の特典のひとつに「サンクス・シアター(映画の配信サイト視聴券)」があり、このとき初めて短編映画というものに触れました。

一番短いものでは10分しかなく、その中で起承転結がありストーリーが成り立っていました。主人公の女の子の自撮りという形にしてあり、手ブレがあったりすることでも味わいが出ていて魅力的でした。

外出自粛が緩和されてからは、特典の「未来チケット(映画鑑賞券)」を使用してたくさんミニシアターに行きました。

出会えてよかった!!と思うすごく面白い映画があったり、最初から最後まで見てもなにを言っているかわからない映画があったり。楽しい3年間でした。

今はネットで検索すれば、映画を見る前にある程度内容や評判がわかったりしますが、私は検索しないタイプです。

むしろ「流行っている」と知ると、見る気がなくなってしまいます。

全然誰も見ていないような、マニアックな映画をガラガラの映画館で鑑賞して、すごく面白かったときの感動。唯一の問題点は感動を誰とも共有できないところです。

あと、よくわからない映画に遭遇するのがけっこう好き。ということに気づきました。

見終わったあと、何年経っても「よくわからなかったな」と、ふと思い出す感じ。美術館で絵画を見たときとか、現代アートぽい、なにかがあったり。

そういうよくわからないものに触れる機会が、最近はどんどん少なくなっていっている気がしてて。

わかりやすく面白いものは、だいたい理解しやすい構造をしていて、考える隙間がなくて、そんな単純なハッピーエンドとかが無性に見たいときもあるのですが、それ以外も欲しくなります。

そんなよくわからないものにも出会えたりする「ミニシアター」という場所があるってすごく嬉しいなと、この3年でじわじわと魅力にハマっています。

もし、ミニシアター行ってみたいけど、どこに行けばいいのか分からない。という方がいましたら、「アップリンク吉祥寺」がおすすめです!

パルコ(B2F)にあり、小さいけれどとてもキレイで見やすいので、お友達や恋人との初ミニシアターに最適です♪

先日、さいごの特典である「懇親会」がありました。

濱口竜介監督、深田晃司監督とゲスト2名が登壇されてお話を聞くことができ、同じテーブルでお話できるという、とても貴重な体験をしました。

みなさん映画への熱量がすごく高くて、私ももっといろいろな映画に出会いたいなー!とエネルギーをいただいてきました!

そして「ミニシアター」という、映画に「出会う場所」の重要性を改めて感じました。場所がないと出会えない。

映画以外のこともですが、場所があるというありがたさ。場所を作れるような活動をしていきたいな。とより感じた日でした!すこしずつチャレンジしていきたいです♪

ここまでお読みいただきありがとうございました☆

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